関連書籍などで「損切」という言葉を目にした人も多いと思います。
大切なことなので、「損切」の重要性について簡単に説明しておきたいと思います。
「損切」とは、簡単に言うと、マイナスが出ている取引を、損失がこれ以上大きくならないように、マイナスの状態で決済してしまうことです。
待っていればいつか上がるから、そんなもったいないことはできない!と思われると思います。
実のところ、私もなかなか割り切れません。
株式の現物取引の場合は、よく「塩漬け」といって寝かせてしまうこともありますが、FXでは、そういうわけにはいかなのです。
というのがFXには追加証拠金やロスカットという仕組みがあるからです。
マイナスになっているけど、そのうち戻るだろうと思って、損切りせずにおいていて、証拠金維持率が100%を下回ると、追加で証拠金を入金しなければならなくなります。
証拠金を入金しなければ、FX会社のルールに基づいて、取引が決済されることになります。
また、大幅に下がってしまった場合は、証拠金を入金する間もなく、ロスカットで決済されてしまいます。
その結果、元本として入金した証拠金が大幅に減少してしまい、少額で運用していた場合は、継続困難で退場せぜるを得なくなってしまいます。
私も取引開始初期にやってしまったことがあります。
上がり続けることもなければ、下がり続けることもないと思い、追加証拠金を入れながら耐えていたのですが、結局、損失が大きくなり、ロスカットで退場となりました。
なぜ「損切」が必要なのかというひとつの例です(参考)。
保有している通貨が下がる。
↓
いずれ上がると思って持ち続ける(損切りしない)。
↓
他の投資家さんは、損失を抑えるために「損切」をしはじめる。
↓
「損切」で売りが膨らむとさらに下がり続ける。
↓
大幅な下落・・・
ひとつの例え(参考)なので、もちろんその他にも複雑な要因がいろいろとあります。
でも、判断が遅いと取り返しのつかないことになることをご理解ください。
少額であっても、利益を残していくためには、継続していく必要です。
そのためにも、損失を最小限に抑えて、取引を継続させる工夫をする必要があるということです。
「損切」について理解して、うまく付き合っていくことが大切ということです。
